住宅の耐震診断と補強

1.耐震補強工事の必要な建物

阪神・淡路大震災では、家屋・家具等の倒壊により、多くの尊い命が奪われました。大きな被害を受けたのは昭和56年5月以前に建築された木造住宅がほとんどでした。いつ大きな地震が起きても大丈夫なように、住宅を補強しておくことが大切です。

※平成12年以前の建物は現在の基準に合致しない為、多かれ少なかれ耐震補強が必要です。 (あくまでも大規模な地震を想定した、建築基準法に合致していないだけです。）

2.耐震補強の箇所と方法

一般的には、建物が昭和56年～平成12年の期間に建てられたものなら、壁の配置バランスが良かったら接合部の金物を替えるなどの簡易な補強で済みます。昭和56年以前の建物は壁の量を増やすか壁の補強が必要、昭和46年以前の建物はさらに基礎コンクリートの補強が必要となります。もちろん、実際は現地調査の上、蟻害（シロアリ）や雨漏り水漏れ等を考慮しながら補強します。

3.建物の現地調査（耐震診断）

耐震診断プログラムで大地震によって倒壊する危険性の有無を判断し、耐震診断書の作成、補強提案も行います。また、正確に診断する為に床下に潜ったり、天井裏に登ったり、必要によっては壁・天井・床等の一部を剥がしたり壊したりして調べるケースもあります。 そのためリフォームの際に耐震診断を行うと、調査費用等が割安となりお勧めです。